
流れるようなカタチの流木が好き。
寝ても覚めてもかごを編んでいた私。
先週札幌の展示会会場の下見に行って
予想よりもこじんまりしたスペースを確認。
なのでひとまず小休止することに。
札幌に行った次の日から
すっかり疲れが出てしまい
かご編みもうまく行かなくなったので
今日は息抜きに白樺の樹皮と戯れた。
この間ずっと流木とつるのかごを作り続けながら
今までのこと、そして今後のことに思いをめぐらせてきた。
今まで取り組んできた流木のかごと灯り作りには
来月の作品展でひとまず区切りをつけようと漠然と考えている。
もちろん今後も作っていくとは思うけれど
自分の中での『区切り』を。
時代が変わったな~と感じる。
モノが世の中に溢れ
それなりのものも安く購入できるようになり
多くのモノに囲まれるようになったら
今度は人々は何に価値を見出したらよいのか迷っているように見える。
私たちはいつのときも
自然の中で心豊かに暮らすことだけを一番の幸せと感じ
流行も何も追い求めず
自分の中から生まれてくるものだけを頼りに生きて来た。
かご編みは単に好きだから続けてきたこと。
でももっと身近な自然からの恵みをいただいて
新たなかご作りをしたいとの思いはずっと抱いていて
だから今年の自分の転機と共にであった白樺やクルミの樹皮のかご作りは
本当に自分の中に新鮮な風を驚きと喜びと共に吹き込んでくれたものだった。
新たなかご編みの目標ができて
ますます生きることの楽しみを感じるようになった。
去年から始めたつるかご編みのワークショップも
多くの方々と出逢ってたくさん勉強させていただいた。
作る喜びを皆さんと共有できた。
たくさんのモノに囲まれて暮らしている人たちが
今度はそれに飽き足らずに
自分でモノを作りたいという
そんな時代の流れを感じた。
それってとてもステキなことだと思う。
私はかご編みびととして
そんな思いを人と共有できたらいいなと強く思うようになった。
自然が好き。かご編みが好き。って
いろんな人に伝えたいな~って思うようになった。
だからこれからは
ワークショップなどを通じて
モノ作りの楽しみを伝えることも
今後の私のライフワークの軸にしたいと思っている。
そして来年春からは
全く別の畑の仕事も徐々に始めることが決まっている。
本当はかご編みだけに没頭したいけれど
この仕事は奇跡のように
降って湧いたように与えられた仕事なので
こちらも努力して頑張りたいと思う。
これも多くの人たちとひとつのことを共有する仕事であります。
全ては自分自身を更に強め、豊かにするために。
そして多くの人たちと豊かなココロを共有するために。
2012 / 09 / 24 ( Mon ) 22:02:19 |
流木のかごと灯り
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