北海道の空は青い。
晴れの日は澄み渡って雲もぽかぽかと浮かんでどこまでも続く空なのだ。 東京には空がない、と「智恵子抄」の智恵子は言ったが 東京に帰るといつも私もその言葉を使いたくなる。 晴れの日の空はいつも白っぽく、意識的に見上げない限り空の存在を忘れてしまうほどだ。 先日ディズニーランド隣りのホテルに泊まったが 東京湾の向こうに東京の街が見渡せるとても良い部屋だった。 海も空もとても広かった。 でも都心のビル街の空はグレーに淀んで層をなしている。 そしてそのまた上の澄んだ空に富士山が頭を出していた。 さて、ディズニーランドの話を期待している友人の皆様。 予想以上の激混み、ということで、この話は終わりにさせてくださいな。 娘は楽しかった、と言ってくれたということで。 で、「小さいディズニーランド」の話。 昨日、兄と4歳の姪と娘と4人で浅草にある「花やしき」に行って来た。 東京の観光名所浅草寺のすぐ裏手にある小さな小さな遊園地だ。 私の子供時代にはここは入園無料の珍しい遊園地だった。 東川町の幼稚園の園庭よりも狭いくらいの敷地に、古い遊具から最新式のアトラクションまで 所狭しと並んでいる。 北海道の皆様にはとても想像がつかないでしょ? なんかけっこう楽しいじゃん。 モノレールの船、メリーゴーランドやミニ観覧車。 子供たちにはこれで十分なのだ。 なにもディズニーランドにまで行かなくっても。 |
数か月振りの東京は肌寒く、本当は今日ディズニーランドに行くはずだったのを取りやめることにした。
昨日も今日も雨模様でしかも強風ときた。 北海道人にこの寒さはこたえるのだ。 こちらに着いてから別行動をとっている深山は、昨日都内の中古カメラ店やギャラリー巡りをして来たらしい。 幸い、旭川の知り合いがたまたまこちらに来ていて同行してくれたので迷子にならずに済んだようだ。 今日は午後からディズニーランド方面に向かい、周辺の施設やホテルでのんびりする予定だ。 その待ち合わせのために事前に地下鉄の路線図をプリントし、どの駅で何線に乗り換えて、この駅のホームの一番前で待合わせ、とすべて書いて渡したのだが、なんだかとても不安そう。 切符の買い方がわからないからどうしようを連発。 「そこらへんの人に聞けばいいから」と言っても、そもそも人にものを聞くのが苦手な人。 でも昨日の夜の電話では「カードを買ったから、それを使えば簡単だった」と言っていたのだ。 ああ、そうか。私もすっかりおのぼりさん状態になっていたんだな~。 今では便利なパスモとかあるんだっけ。 いちいち切符を買わなくてもパスモを購入すればそれですべての路線で乗り継ぎができるのだ。 じゃあ私も今日それ買おうかな。 それではディズニーランドに行ってきま~す。 私は実に15年振り。 親バカさんたちは、この日のために大枚をはたいて娘に尽くすのだ。 あの深山がディズニーランドだなんて想像できます? |
今日からしばらく東京へ帰る。
私の生まれ育った町は墨田区緑町。 緑町は相撲の町両国の隣だ。 昨年横綱になった白鳳は歩いてほんの五分の距離に部屋がある。 一昔前に人気の高かった寺尾は兄の中学時代のクラスメイトだ。 お相撲さんとすれ違うのは日常的なことで(ナンパされたこともあるな~) 近くにお相撲さんがいると甘~い香りがするのですぐ分かる。 この匂いの正体は鬢付け油である。 これを塗ってあの大イチョウを結うのだ。 お相撲さんに馴染みのない人がこの匂いを嗅ぐと 過剰に反応するんでとてもおかしかった。 匂いといえば、私の実家の目の前に「玉の肌石鹸工場」がある。 ミヨシのせっけん、なんてよくこちらのスーパーでも売っている。 私は生まれたときからこの工場から出る匂いを嗅いでいるので 「せっけんのにおい」に麻痺しているようだ。 友人が遊びにくると必ず「せっけんの匂いがする~!」と第一声。 へぇ~、そうなの?と私。 東京に帰ると、排気ガスの臭い、中小工場から出る臭い、飲食店の匂い、様々な「におい」にとても敏感になる。 1日町を歩いていたら、必ず気分が悪くなったりする。 父がまだ生きていた頃、実家に帰ると必ず体調を崩すので、「そんなにすぐ具合が悪くなるんなら、帰ってこない方がいいんじゃないの」とさえ言われたこともある。(ほんとは娘が帰ってきて嬉しかったくせに。) 本当に、よくこんなところで生活していたな~と今となってしみじみ感じる。 東京に帰るといっても、大半は千葉県の勝浦にある母の家(今では別荘になっている)で過ごす予定だ。 勝浦の家は山間の静かなところにあって、海へも車で15分だし、とても良いところだ。 ダイヤルアップだけど、がんばってブログも更新しようと思っている。 こちらに帰るころにはすっかり雪も融けて、春になっていることだろう。 フクジュソウが雪の中から顔を出し、雪融けしたところから順にカタクリやエゾエンゴサクが顔を出すのだ。 この季節が一番ワクワクする。 では行って来ま~す。 |
今深山が乗っている車、もうすぐ23万キロになる。
購入時に既に10万キロ近く乗っていたのだが、なかなか良い車で、今までがんばってくれていた。 ところが先日撮影から帰って来る途中にオイル漏れしてしまったからと、今までお世話になっていた旭川の日産豊岡店に修理をお願いしようと電話をした。 実は今までも修理に関して何度かトラブルがあり、おそらく深山は口うるさい顧客としてブラックリストに載っていたのかもしれない。 まあ、世の中そんな人間は数多くいるもので、しかも日産のような大手の企業は、サービスに徹底するものと思い込んでいた。 さて、電話して修理をお願いしたところ、前回シートベルトの修理依頼があったのに、キャンセルされたからもうあなたの車は修理できない。と言われたそうなのだ。 数ヶ月前にちょっとした拍子にシートベルトが切れてしまい(それって怖いよね?)日産に行った時に部品を頼んで来た。シートベルトひとつで2万円。 帰宅途中に、あと1年くらいしか乗れない車だし自分で治そうと気が変わり、家に戻った後電話でキャンセルしたのだ。 「修理段階で部品をキャンセルされたりすると、修理に支障が起きるのでそういうことをされると困る」のだそうだ。 ほんの一時間後のキャンセルだったのに。 深山は激怒し、頑としてもう受け付けない、という相手の電話を切り、東京のお客様相談センターに電話を入れた。 天下の日産たるものが、こんな指導をしているのか!と。 今まで車検やその他の修理もずっとやってきているんだぞ! しばらくしてまた旭川の日産から電話があり、こう言われた。 「もうこれ以上お客様にご迷惑をおかけすることはできません。」 なんだそれ? 怒りを通り越して呆れるしかない。 日産のお客様対応マニュアルには、そんなセリフが羅列してあるのか。 それがカルロス・ゴーン氏の教えとは到底思えない。 我々は日産に三行半を突きつけられたのだ。 しかも、そんな陳腐な言葉で。 なんとも日本人らしいお言葉。 まさに日本人の本音と建前の文化を象徴しているような言葉だ。 最後まで頑として 「もうこれ以上お客様にご迷惑をおかけすることはできません。」 を繰り返していたそうだ。 小うるさい客とは確かに付き合いたくはないだろう。 気持ちは分かるよ。 でも今までお金を払わなかったことも無かったし、ちゃんと日産カード(クレジットカード)だって持っているんだぞ。 もう二度と日産車なんて買うもんか。 |
昨日深山が4泊5日の撮影ツアーから帰ってきた。
こちらは雪融けがどんどん進んだ暖かい日が続いていたので、写真が撮れるか心配だったが 旭岳はまあまあ冷えてすっきり快晴、道東方面も霧氷が付いたり、峠では霧が出たりと なかなか良い作品作りができたようだ。 撮影ガイドといえば北海道では美瑛がメジャーだ。 私も始めてあの風景を見たときには、若かったこともあり、夢の世界に舞い込んだような心持で、畑の周りではしゃぎ、写真を撮りまくったのだ。 丘の上から見る朝日や夕焼けは、この世のものとは思えず、 ただただ感動の連続だった。 その後一人旅の途中に再び美瑛を訪れ、縁があって美瑛でアルバイトをすることになった。 そのときたまたまアルバイト先の店主に連れて行ってもらったところが深山峠(美瑛と上富良野町の境界にある)の裏手にあるちいさな徒歩宿(民宿のようなところ)だった。 高台にあるそのテラスでお茶を飲み、大雪山十勝岳連峰を見晴らし、その手前に延々と続く丘の風景を見たとき、生まれて初めて、「こんなところなら住んでみたい」と思ったのだ。 外国を旅したあと、日本の田舎で暮らすという夢を抱いていた私は夢に一歩近づけたように思えたのだ。 深山と出会った後に、その思い出の場所が、かつて彼が建てて住んでいた家だということが分かったとき、私は驚愕した。 でも深山は言った。 「あの風景をずっと見ていると、心が渇いて来るんだ。無性に海が見たくなる。」 今では深山のその言葉を私はよく理解することができる。 木々に囲まれ展望の無い現在の我が家の方がうんと居心地が良い気がする。 写真家としては、深山峠でギャラリーをやっていたほうが人も集まり、仕事ももっと順調に行ったかもしれない。 でも今ここで暮らし、ひっそりとギャラリーをやっていることは、なんとも深山らしいとしみじみ思えるのである。 美瑛の風景は変わってしまった。 宿やお店が林立し、離農して荒れてしまった畑の姿も見られる。 もちろん美瑛にも美瑛の人たちにも沢山お世話になったし、美瑛を否定する気はない。時々訪れると懐かしく、たまにはいいな~と感じるが、そこで暮らしたいとは思えなくなった。 深山も撮影ガイドをするときに、よほどリクエストが無い限り美瑛に連れて行くことはない。 おそらく美瑛の風景に飽きてしまったアマチュアの方々も多くいらっしゃることと思う。 そんな方、深山と一緒に新しい北海道を撮りに行きませんか。 |
今朝起きて外を見たら、またジョイ(エゾリス)が来ていた。
何度見ても、そのかわいい姿。 我が家って本当にステキ。こんなところで暮らせる幸せをしみじみ感じる。 そしてしばらくしてまた外を見たら あっ。 テンちゃん! 静止してこっちを見てる! そして見つめあったまま数秒。 写真とらなきゃ!ってあわててたらまた姿を消した。 やっぱりいたのね。テンちゃん。 うちは猫やらいろんな足跡があって、テンちゃんの足跡はイマイチ見分けられなかった。 でも生ごみの荒され方が、キツネと猫のときと違うことがあったので やっぱりあれはテンちゃんの仕業だったんだ。 知らないうちに、うちのまわりをうろうろしてたんだね~。 春も近いし、みんななんとなくあわただしくなっている。 その後またうろうろしている姿を何枚かデジカメで撮った。 でもやっぱりダメだ~このデジカメじゃ。 いつも深山の写真を見ているので、こんな写真アップできないって感じ。 最近知人に「いらない一眼レフのデジカメ持ってる人いませんか?」って聞きまくっている。 やっぱり欲しいな。一眼レフ。 誰かいらないもの持っていませんか? |
旭川に「サイパル」という市立科学館がある。ここは数年前にオープンしたばかりで、旭山動物園と並んで子供に大人気の施設である。
昨日3家族つるんで初めて行ってきた。 科学館といっても、難しい展示はひとつもなく、身の回りのたくさんの「ふしぎ」を体験できるような展示がいっぱいある。 昨日は平日で雨まじりという日もあってか、館内は空き空き。小さな子にも人気だったのは、ボールが大きな迷路のようなコース上であちこちに転がっていくもの、それから大きなシャボン玉の中にすっぽりと入れたり、鏡張りの部屋が斜めになっていて、変な感覚を味わえる錯覚の部屋(これって浅草の花やしきにあったような…。子供の頃の思い出。)、手探りの真っ暗な通路、などなど、数え切れないほどのふしぎ体験ができるのだ。 それからモーションキャプチャーなるものを装着して、大きなCG画面で猿人類になった動きを体験できたり、NASAの訓練機器である「宇宙ゴマ」なんかもある。大人も結構楽しめるのだ。 それから、プラネタリウム。 今でも渋谷のプラネタリウムは健在なんだろうか。昔デートで行ったなぁ。 ここのプラネタリウムはスゴイ。回転する座席は居心地がいいし、夢の世界に連れていってもらった気分が味わえる。娘も星が大好きで、よく家中の電気を消して家の中から星を見ているので、満天の星空に大喜び。 また写真を撮る人にはおなじみ、カールツァイス社製の最新式プラネタリウム(投影機)なのだ。 うん。なんか星に興味がでてきたぞ。 今度晴れた日があったら、外に出て星を観察してみよう。 さて今日は昨日と打って変わってすっきり快晴。 深山は昨日から撮影ツアーに入っていたので、少しでもチャンスができてよかった。 そろそろ冬の撮影は終盤を迎えようとしている。 これから丘の畑に融雪剤の幾何学模様が出現し、少しずつ雪の下に眠っていた秋まき小麦の緑が顔を出してくる。 根開き(木々の周りの雪が融け、丸く空いてくる事)が始まり、動物達がなんとなくせわしなくなってくる。 春はすぐそこ? いえいえ、実は北国の春はゆっくりゆっくりで、気ばかりが急いてしまう。 最初に出逢える山野草のフクジュソウたちとの再会、今から楽しみ。 |
昨日はひな祭りの日だったので、娘を連れて旭川郊外のイーオンに行ってきた。お子様ランチを食べ、小型メリーゴーランドに乗ったり遊具で遊んだり、絵本も買ってもらって娘はご満悦。さらに帰宅後は前日に知人からいただいたケーキを三種類みんなでわけて食べ、晩ごはんは手巻き寿司。
なにもここまでしなくても、まだ3歳の子供なのだから、ちょっと喜ばせば済むものを、親って本当につくづくばかだな~って思ってしまう。 それにしても、我々は日々子供を喜ばすべく、必死なのである。毎日娘のためにあちこち遊びまわり、楽しかった!の声を聞きたくて頑張っているのだ。娘の笑顔は何よりの心の栄養剤だ。 いつまでたっても確定申告が終わらないので、それを見かねた深山が今日1日娘と外で遊んでくれた。午前中は庭で2時間雪遊び。午後は飛行場に隣接した公園(といってももちろん閉鎖されているが)に飛行機を見に行く、と出掛けていった。 おかげで夕方まで時間ができ、確定申告の書類を仕上げることができた。ああ良かった。これで一安心。 深山は娘とよく遊んでくれる。でも傍で見ていると、完全に娘の支配下におかれていて、いつも言いなりになっている。彼は娘にとことん甘いので、父たるもの、こんなんで良いのか、と疑問に持った時期もあったが、ここまで徹底して娘を可愛がる姿も決して悪いものではないと最近思うようになった。 愛するものと愛されるもの、そこにあるのは純粋な幸せの風景。 |
![]() 今日は北海道ファン必見のサイトのご紹介。 その名は「Viewサーチ北海道」。 まずこのサイトにアクセスすると、パソコン画面の中を150枚の風景写真が、似たもの同士でいくつかの「群れ」を成し、渦のように回転している。その中から好きな写真をクリックすると、類似の写真が100点以上表示され、その中からさらに一枚を選ぶと、その写真の撮影場所の情報や地図、周辺の写真、観光情報等も表示される仕組みになっている。 まだ開設したばかりで、現在は2万点の写真を収録してあるが、来年には100万点の写真を目標としているそうだ。ちなみに深山の写真にも出合えます。ともかくご覧あれ。 今日は朝から快晴。ここ数日雪がよく降ったので、山もまた新たな雪の造形ができてるかな。深山は今日も歩いてます。 |
東川町のはずれの高台に、旭川福祉専門学校という保育科と介護科を備えた学校がある。そこに一昨年の春「ふれあいの郷」という施設が開設し、学生の実践教育の場として幼児や高齢者達を対象に無料のデイサービスが行われている。
毎週木曜・土曜に開放される「遊びの広場」では、保育科の学生が1日子供達の相手をしてくれるので、私は欠かさず通っている。ここは自然環境にも恵まれていて、施設の中からも、併設のレストラン・テラスからも大雪山が見晴らせる。屋外ではポニーやウサギなどの動物とも触れ合えるし、子供達が四季問わずのびのびと遊べる野山があるのだ。 この学校では「耕生活動」というものを行っていて、全学生が耕起から収穫までの畑作業を手作業でやるのだが、昨年は我々子育て真っ最中の仲間が集まり、この畑の一画を借りて「ふれあい農園」を実現したのだ。校長先生のご理解、そして前準備から苗の提供、先生方や介護科、保育科の学生さんたち、多くの人たちの協力を得て育てた有機野菜。土や虫たちと戯れる子供達の笑顔。短い言葉では語れないほど多くのことを得た。 ふれあい農園は今年も春に再開するので、またの機会に書きたいと思う。 さて、昨日保育科の学生さんたちの卒業公演が行われるということで、旭川郊外の鷹栖メロディーホールというところに行ってきた。ふれあいの郷で顔なじみのお兄さんお姉さんたちが舞台の上で繰り広げる劇やコーラスなどに娘も大喜び。 学生の皆さん、お疲れ様でした!いつも娘たちを可愛がってくれてありがとうございました。これから社会人として様々な困難にぶつかることもあるでしょうが、その明るさと優しさをばねに頑張ってね。 ふれあいの郷のおかげで、私達の生活はうんと豊かになった。農園活動やいろいろな遊びの体験を通して娘の心にいっぱい潤いを与えていただいていると思う。 今年も幼稚園に入らないという娘と、引き続きお世話になります。今年は野外活動など新しい企画があるそうでますます楽しみだ。 |
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