10年以上前に日本語教師の資格を取った。
それ以前に世界を旅して周り ニュージーランドでの生活を始めたがいろいろあって帰国し それでも懲りずにまだ世界を見て周りたかった私は 外国で生活するために役立つかと取った資格である。 結局慣れ親しんだニュージーランドで働ける学校を探し ボランティアとして行ったが 途中私に会いに来てくれた深山と一緒にあっけなく帰国してしまったのは前述どおり。 そんなわけで私の日本語教師としてのキャリアは ほぼ無いに等しい。 それにマイペースで生活したい私には 大勢の外国人を相手に仕事するのは不向きだったのだと 後々気付いたのでよしとしよう。 私の住む東川町には町専属の英語教師がいて 親交のあるカナダのアルバータ州からある機関を通して来ている。 今はとっても元気でかわいいアシュリーが 子供たちに親しまれながら英語を教えてくれている。 アシュリーともその前に来ていたキムとも またまたその前に来ていたタンとも 一緒に日本語の勉強をする機会を与えられた。 結局子育てに追われてレッスンは定期的にはできなくなってしまったが 一人の友人としての付き合いが続いている。 アシュリーはあと1ヵ月ちょっとで日本を離れるので 昨日久しぶりに我が家にやってきて 一緒に餃子を作って食べた。 「今どんな気持ち?」と聞くと ちょっと涙を浮かべて「寂しい」と言った。 自分に親しんでくれた生徒たちとの別れが一番辛いと言うのは 歴代の英語教師が皆口にしていた言葉だ。 「東川町に来れて本当に幸せ。」と言っていた彼女達。 私もここに偶然住むことになって本当に幸せ。 そして娘をこの地で育てられることも。 アシュリーとの別れは辛い。 でもまた新たな出会いがやってくる。 今度来る先生とは気持ち新たに日本語レッスンを始めたいと思っていたら 日本語ぺらぺらなんだって。 じゃあ英語のレッスンでも受けようかな。 |
今日も快晴。
3日連続爽やかな北海道の初夏、という日が続いている。 我が家の周りでは鳥たちが子育てで忙しいらしい。 去年ギャラリーのすぐ裏の桜の木で子育てをしていたアカゲラの様子を楽しんだが そのときと同じ様子のせわしいアカゲラの声が どこからか聞こえてくる。 小さな命がたくさんあちこちで育っているのだな~と実感できる季節だ。 命といえば 私の大好きなターシャ・テューダーさんが先日92歳で亡くなった。 もともと絵本作家の彼女はアメリカのバーモント州で自ら土地を切り開き 沢山の植物を慈しみ育てながら 究極のシンプルライフを送られた人だ。 彼女の生き方に感銘を受け、憧れ続けた人は 世界中に多くいたことと思う。 彼女の生き方の中で一番私が勇気付けられたこと。 それは彼女が58歳にして新たな人生を歩み始めたということだ。 その歳で自分の理想の土地を手に入れて 自らの世界を一から作り始めたのだ。 子育てに追われて自分を見失いそうになって焦ったときに ターシャの生き方を知って気付いた。 私の人生は長いんだ。 まだまだ可能性がいっぱいあるんだ。 ターシャがその歳にしてこつこつと広大な土地を切り開いて整備して あの夢のような世界を作り上げたように 私にもこれからできることが沢山あるのだ、と そう気付かされて本当に嬉しかったのだ。 ターシャ、夢を与えてくれて本当にありがとう。 この「輝きの季節」に大好きな花々に囲まれてどうぞ安らかにお眠り下さい。 (ターシャは6月を「輝きの季節」と呼んだ) さて、私もこつこつと 本当にすこーしずつ創作を続けている。 なかなか編み進まないけど 1日30分でも作業していると心が休まる。 娘が横で励ましてくれるのが何よりも嬉しい。 |
道東はまだ新緑の雰囲気で
深山は良い撮影ができているようだ。 今日は渓流に入っているだろう。 私はといえば 灯りの制作に入っているのに 予想通りなかなか進まないでいる。 連日友人を呼んで娘を遊ばせ 私は創作に没頭するはずだったがなかなかそうはいかない。 また創作活動を少しずつ始めるにあたって考えた。 自分の作りたいものを作ろう。 「売る」ことは考えない。 そうしたらきっと何か新たな道が開ける。 ひと昔前と違ってここ数年は 小さくて安いものしか売れなくなってしまっていた。 嫌な時代だなぁと思う。 だから私も小遣い稼ぎに 小さなかごばかり作っていたのだ。 いつも物足りなくつまらなかったのに。 もう売れなくてもいいや。 認めてくれる人が必ずいるはずだから 自分の作りたいものをじっくり作ろう。 今制作中の灯りもなかなかいいぞ。 先日いらしたお客様にも灯りの注文を受け いくつか作って選んでもらうことにしたので ますますやる気になっている。 さあ今日はどこまでできるかな。 |
![]() 先日東京に帰ったときに 足を伸ばして愛知県で田舎暮らしをしている叔父のところに4日間滞在してきた。 叔父は三年前に退職後、田舎に居を移し 新たな人生をそれはそれは謳歌している人である。 叔父は近くの雑木林を自らの手で切り開き 山の中腹に間伐材を利用して子供のためのアスレチック広場を作った。 ここは大小様々のやぐらを始め 十数種類の遊具や木登り梯子などがあり よくもまあ素人だった叔父がほとんど一人でここまで作れたと 感心したのも束の間 大興奮の娘につられて一緒になって遊びつくしたのだった。 地元の数少ない子供達が 「おじさん、ここ僕達の秘密基地にしてもいい?」 と聞いたらしい。 そこはまさに秘密基地。 子供達の夢の世界が広がっていた。 叔父のブログ「雑木林で森を楽しむ」はこちら。 旧ブログはこちら。 叔父夫妻の自然に寄り添った生活が感じられるステキなブログだ。 |
新車が到着した。
ダークブルーのトヨタハイエース。 なんと深山の代表作「稲妻」のステッカー付き。 (これじゃ悪いことできないねぇ。) 以前使っていたキャリアも足とはしごを新たに付け替え なんとも頼もしいパートナーの登場。 車が来たら旅に出よう、とは決めていたのだが 車を見たら即でかけたくなって もう次の日には北へ向かって旅立っていた。 お約束どおりの流木拾いの旅。 留萌から手塩までゆっくり北上する。 思いがけず天気にも恵まれ 温泉三昧、娘との公園遊び、そして流木拾いの3泊4日の旅を楽しんできた。 新車は3人で寝ても広々。 燃費も思ったより良くて大満足。 久々に利尻島と再会した。 利尻を望みながら流木を拾うのは何年振りだろう。 ここは私の流木拾い、そして創作の原点なのだ。 埋もれている宝物を探すようなワクワク感。 格好良い形の流木を見つけると思わず「ミッケ!」と叫んでしまう。 残念ながらこの広大な海を娘は怖がって (千葉の勝浦の海は大丈夫なのだけど。広すぎるんだね。) 長い時間をかけて浜を歩くことはできなかったけれど それでも私の心はいっぱい満たされて 新たな流木で、また大きなオブジェやかごを作ろうと 夢が膨んできた。 この夏は私の新たな人生の始まりになるといいな。 |
2週間ちょっと振りに我が家に帰ってきた。
「さみしい さみしい さみしい」と 東京の地下鉄のホームに座り込んで娘は言った。 姪っ子たちとまるで三兄弟のように過ごした日々。 大家族の中での生活は彼女にとって大きな喜びだったのだろう。 私も体は北海道に帰りたがっていたけれど そんな娘の言葉を聞いたら無性に寂しくなって涙が出てしまった。 久しぶりの我が家はますます木々がもじゃもじゃになっていて せみがうるさいほどに鳴いていた。 ハーブの花が咲き始め 初夏の装いになっている。 梅雨に入った東京とはうって変わって 爽やかなまぶしい光が木々に反射して家の中まで降り注いでくる。 はぁ~。 我が家はやっぱりいいなぁ。 東京ではいろいろなことを考えた。 途中たずねた愛知県の田舎で暮らす叔父に言われた言葉を心に反芻する。 夜お酒を飲んでいる場で 何の人生相談をしたわけでもないのに まるで心を見透かされたかのように 「みかちゃん、あなたの人生は大丈夫だよ。 「思い煩うな。」という素晴らしいイエスの言葉があるんだよ。 何事も思い煩うな。だよ!」 叔父はいつものほがらかな口調で 「自由に、あなたのやりたいように生きれば」と続けた。 よし。私は今後何事も思い煩わないぞ。 おもいわずらうな。 おもいわずらうな。 これから念仏のように唱えて生きるのだ。 そんなわけで気持ち新たに北海道に戻った私。 今日は新しい車も届くのだ! 近々新しい車でキャンプにでかけ 新しい流木を拾ってくるぞ。 そして創作活動も新たに始めるのだ。 ギャラリーも新たな内容で再開し 新しいお客様もいっぱい呼ぶのだ。 うーん。いいなぁ、この新鮮さ! |
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