昨日書いた記事にコメントを残した方がいて
実はびっくりしてすぐに削除してしまったのだけれど
その後いろいろと考えた。
とにかくすさまじい勢いの悪意のある文章で
『白樺を乱獲するな~北海道の森を荒すな!』という内容。
確か『ああ、いやだいやた…』みたいな文も。
……
確かに今年初めて白樺樹皮最初をしてみて
古く歳をとった木は樹皮も荒いものが多いと分かり
そういう木は避けて少し若い木を採取した。
ブログに載せた写真の木も
直径が30センチに満たない木で
確かに写真を見るととても若そうに見える。
大勢の方々が私のブログを訪問してくださるので
こういう反応を示される方がいることを知り
写真は削除させていただいた。
たくさんの白樺林があれば良いのだけれど
私があちこちにお聞きして許可を得た林の白樺は
ほとんどが手入れをしていない放置された雑木林の中にある。
森の所有者は私の活動に興味と理解を示してくださった方々で
畑の仕事帰りにご自分で「採ってみた」と持ってきてくださった方もいた。
これから勉強するための材料を確保したかった私は
若い木の樹皮を採取してしまったことはある意味否めない。
もちろん大量採取はしていないけれど…
白樺樹皮を採取している人は他にもいるようで
森を案内してくださった知人が
樹皮がはがれているのを見たと言っていた。
今白樺樹皮のかごの普及に努めている方々もいらっしゃるし
今後少しずつ採取しようという人が増えてくるのかもしれないから
名前を名乗ってかご編み活動をしている1個人としては
いろいろな意味で責任を負って記事を書かなければならないと感じる。
それにしてもコメントを残した方は
それだけの勢いで伝えたいことがあるのなら
きっと白樺への造詣も愛情も深いということだと思うし
ただ悪意を表すだけでなく
何か別の表現でメッセージをいただきたかったと思う。
ちなみに白樺は
一番生命力溢れる初夏の短い期間だけ
立木のまま採取することができる。
特殊な構造を持つ白樺の樹皮は
採取したあとは茶色くなってしまうものの
適正な時期に採取すれば枯れることはありません。
その代わり、一度採取してしまった樹皮は再生されることはありません。
(外国の白樺樹皮が20年後くらいに再生されていたという写真は見ましたが…)
どこにでもあるような木に思えますが
実は数少ない貴重な材料なのです。
私も白樺の存在を知ってから
ずいぶん勉強させてもらったが
まだ人様に教える身分ではない。
(といいながら、一緒に樹皮採取に行った知人に
既に教え始めているけど…汗)
もし興味のある方でご質問のある方は
コメントなりメールなりいただけたら
分かる範囲でお伝えしますし、その道に長けた方をご紹介いたします。
来年もかご編みを続けられる生活環境にあるかは未定だけれど
もしまた白樺採取をすることがあれば
姿勢を新たに取り組みたいと思う。
そして来年夏まで、ゆっくりと
かご編みに取り組んでいくつもりです。
皆さん応援よろしくお願いします。

かご編み道具入れ。
愛用しています。
2012 / 07 / 25 ( Wed ) 09:53:39 |
樹皮のかご
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