あー、びっくりしたあ~!
我が家の郵便受けはギャラリーの前の大きなアカマツの木の下にある。
このポストは深山の手作りでかなり大きなポストだ。
昨日の朝新聞を取りに行き、ポストを開けようとすると…
がさがさっと中から音がしたので咄嗟にふたを閉めた。
なんだなんだ?ドバト?
投函口から恐る恐る中を覗いていると何やらうごめき
次の瞬間可愛らしい顔を覗かせたのは…
モモちゃん!
何してんの~こんなところで~~~!
あれれ!もう一匹出てきた~!
なぜか私は英語で話しかける。(イギリス系の国の人たちは動物を見ると猫なで声で話かけるので私もそうする癖がついた…)
モモちゃ-ん、hello !
what are you doing here ? ここで何してんの~?
I'm not doing anything, ok ? 何もしないからね~。
私はしばらく投函口から顔を覗かせている大きなお目々のモモちゃんたちに話しかけ続けた。
私に警戒している様子はみじんもなく、ちゃんとあの小さな家に住んでいる人間だということを知っているように見えた。
私はとりあえず、「そのまま待っててね。」と言って家に戻り娘を呼んだ。
キッチンから遠くに見えるポストを見るとモモンガたちはまだこちらを覗いている。
「静かに、静かにね。」
娘は私の言うとおり、そお~っとポストに近寄り、中に引っ込んでしまったモモちゃんを覗いた。
「いるいる!」
私たちは意を決してポストのふたを開けた。
すると、二人仲良く隅っこに座っている。

「ごめんね。モモちゃん、ここは人間が使う場所なんだよ。
二人の新居には不向きだし危ないよ。」
私が話しかけていると二人はなんとなくリラックスしたように動き始めた。

「もっとお話ししていたいけど、とりあえず新聞とらせてね。」
そう言って新聞をとろうとすると、モモちゃんたちもちょっとびっくりして外に出て行った。
一匹はそのままポストのすぐ横の柱に泊まってしばらく私たちを見ていた。
そしてそのうち二人はするすると木を登ってどこかに消えていった。
最近彼らの行動に変化があった。
かなり暗くなってからでないと巣から出て来なくなり
飛ぶ姿も4匹を確認できなくなっていた。
きっと暖かくなり、皆でひしめき合って温め合う必要がなくなり
そして恋の季節も同時に向かえ、あの巣から出て行ったモモンガがいたのではないだろうか。
今日出会ったモモンガたちは二人の愛の巣を探しているうちにウチのポストを見つけたのかもしれない。
それにしてもちょっと大きすぎるでしょ~?
でも新聞をかじった跡があったから、これを切り刻んでふかふかのベッドにしようとしたのかも?
このままポストとしての役割を終えてモモちゃんたちのおうちにしようかとも考えたが
やっぱりそんなことはするべきではないだろうと気持ちを改めた。
危険の少ない木の上に、どこか居心地の良い新居を構えて欲しい。
ああ。もう子作りの準備をしているのかも。
子供たちの姿を見ることができる日がくるかどうかはわからないけれど
どうか無事に家族を増やして欲しいと心から願う。
ちょっとびっくりどっきりの出来事。
ステキな春の始まり。
2009 / 03 / 18 ( Wed ) 05:00:00 |
日々の暮らし
|
TrackBack(0) |
Comment(0) |
トップ↑