
17日より大雪の蔵に展示している「春」バージョンメイン写真の一枚。アカエゾマツ林を覆う苔床。そこに可憐な純白の花びらを咲かせているゴゼンタチバナ。
雌阿寒岳の麓の道なき道を進むと、こんなひっそりとした美しい風景に出会える。
深山の写真撮影のコンセプトは「歩く」ことにある。「歩かなきゃダメ。苦労して歩いてこそ出逢える風景がある。」と事あるごとに言っている。
それは以前常に深山と行動を共にしていた私にとても分かり易く響く言葉だ。北海道には原始の風景がまだまだ多く残っている。(といっても多くは破壊されつつあるが…。)歩けば歩くほど、見たこともない風景に出逢えるチャンスが増えるのだ。北海道ではおなじみのフクロウだって、お土産やさんでしかみられないと思ったら大間違い。(あ、今ではいくつかの温泉宿で餌付けしているフクロウも見られるか。)川の中を延々と歩いていったら、頭上をまるでスローモーションのように、ばさっ、ばさっと飛んでゆくシマフクロウに逢えたりするのだ。
話は飛ぶが、東京で働いていたときも、ラッシュの嫌いな私はよく途中下車して歩いて帰ったり、仕事中の移動も散歩がてら(サボり?)よく歩いた。裏道を歩くと、思わぬ発見がいっぱいあった。ステキなお店を見つけたり、古い商店街にノスタルジックになったり、趣のある古い建物なんて東京には山ほどあって面白かった。
旅も同じ。私は歩くことによって、「見る」力をつけた気がする。昔の私の旅写真も、今見ても決して悪くないな~と思う。いっぱい歩いていっぱい見たら、「撮る」力も自然と身に付くのではないだろうか。
今日は朝から快晴。昨日に続き光の春を感じられる1日になりそう。
深山は今日も歩きに行っています。
2008 / 02 / 19 ( Tue ) 07:59:05 |
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